パブロ・ピカソ『パラード』の「中国人奇術師」衣裳デザイン

意気揚々と手掛けた『青い神』はしかし、既に上演されていた他のオリエンタルな作品の一つとして期待したほどの話題にならずに終わりました。その悔しさをバネにして生まれたのがこの『パラード』。キュビズム風の衣裳、人間が2人入った馬という奇想天外な存在によって踊られた音楽のない初めてのバレエ場面、卵を口から入れて指先から出したりする「中国人奇術師」がサイレンやタイプライターの音を楽器として使用したエリック・サティの音楽で踊る新しいバレエは劇場史に残る「スキャンダル」ともなりました。

※こちらの商品はシリアルナンバー入りです。

『パラード』
初演カンパニー：バレエ・リュス
初演：1917年5月18日、パリ、シャトレ座
音楽：エリック・サティ
振付：レオニード・マシーン
美術・衣裳：パブロ・ピカソ
台本： ジャン・コクトー
出演： リディア・ソコロワ、レオニード・マシーン、マリア・シャベルスカ、ンコライ・ズヴェレフ