ヴァランティーヌ・グロスによる『薔薇の精』『カルナヴァル』を踊るニジンスキーとカルサヴィナ

『薔薇の精』は初めての舞踏会から戻ってきた少女の物語。男性にもらった薔薇の香りを楽しみながら眠りに落ちると、「薔薇の精」が部屋に飛び込んでくるという二人だけで踊られる作品。現在では省略されることの多い舞台美術も細かく描写されています。画家グロスはディアギレフにリハーサルにも出入りを許され、真近で見たバレエ・リュスの空気感まで伝えています。

初演カンパニー：バレエ・リュス
『カルナヴァル』
初演：1910年5月20日、ベルリン、ヴェステンス劇場
出演： リディア・ロプホワ、アドルフ・ボルム、ワツラフ・ニジンスキー、ブロニスラワ・ニジンスカ、ヴェラ・フォーキナ
『薔薇の精』
初演：1911年4月11日、モナコ、モンテカルロ歌劇場
出演： タマラ・カルサヴィナ、ワツラフ・ニジンスキー