ARTIST

ヴァランティーヌ・グロス

ヴァランティーヌ・グロス

Valentine Gross

(1887年-1968年)

画家、作家
ディアギレフに許され、バレエ・リュスの多くのリハサール、公演に出席し多数のデッサンを手掛けた。ニジンスキーの熱烈な支持者でもあり、彼女が描いた『春の祭典』や「薔薇の精」のデッサンはバレエ・リュスのプログラムにも多数掲載され、『シェエラザード』は表紙となった。動画のない時代、とりわけ彼女が描いた『春の祭典』のデッサンは後の再現上演にも役立っている。
バレエ・リュスだけではなくバレエ・スエドワからも依頼を受け、1921年『エッフェル塔の花嫁花婿』のデザインを手掛けている。

フランス生まれ
父から劇場芸術、音楽好きを受け継ぎ、学生時代からデッサンで多数の賞を受ける。1907年からパリ、エコール・デ・ボザールで学ぶ。ジャン・コクトーの紹介で後の夫ジャン・ユーゴ(ヴィクトル・ユーゴの孫)と出会い結婚した(のちに離婚)。シュールレアリストとの関係も深く、ダリやエルンストとも公私ともに親しく付き合った。