ARTIST

ヴァレンテン・セローフ

ヴァレンテン・セローフ

Valentin Serov

(1865年-1911年)

画家、肖像画家
セローフが描いた『ラ・シルフィード』を踊るアンナ・パブロワのポスターは、1909年のバレエ・リュスのヨーロッパデビューを牽引した存在。縦が2メートルを超える大きなポスターはパリの街角を飾り、バレエ・リュスのスタートを予告した。

ロシアの作曲家夫妻に生まれ、ドイツ系ユダヤ人の血をひく。ペテルスブルグ芸術大学美術アカデミーに学ぶ。『芸術世界』に参加した一人でもある。
肖像画を得意とし、俳優、画家、作家といった芸術家を特に好んで描いた。
バレエ・リュスにも参加したコンスタンチン・コロヴィン、『シェエラザード』を去曲したニコライ・リムスキー=コルサコフ、オペラ歌手フョードル・シャリアピン、バレエ・リュスの最強の女性スタータマラ・カルサヴィナ、イダ・ルビンシュテインらを描いている。また、皇族との関係も深く、ロシア皇帝ニコライ2世やその家族、上級貴族の肖像も多数手がけた。