ARTIST
ココ・シャネル
Gabrielle(Coco) Chanel
(1883年-1971年)
フランスのデザイナー、クチュリエ
シャネル創業者。パリでバレエ・リュスの最も長きにわたるパトロネスで、ディアギレフの良き友人でもあったミシアからディアギレフに紹介された。
1920年の『春の祭典』の再演のための資金提供によってそれまで「お針子」と彼女を蔑んできた社交界がバレエ・リュスのパトロネスとして歓迎するようになった。『青列車』では衣裳をデザイン、『ミューズを導くアポロ』の新しい衣裳も手がけた。1929年ディアギレフがヴェネツィアで最期の時を迎える時にミシアと共に看病し、葬儀の全費用を負担した。
その後もコクトーの芝居の衣裳をデザイン。
洗濯婦の娘として生まれ、孤児院で育つ。6年間裁縫を学んだ後仕立て屋に勤め、ムーランに住んだ頃に「ココ」という芸名で舞台に立ち、歌うようになった。生涯唯一愛したと後に回想しているボーイ・カペルの出資で帽子屋を始めたのが転機となり(後に費用も返済)クチュリエへの道を歩むことになる。
手がけたバレエ・リュス作品:『青列車』(1924)、『ミューズたちを導くアポロ』(1929 年再演時)